桐たんす 相徳(あいとく) 桐箪笥一筋 

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桐の花 種類 栽培 流通 用途  


★桐の花★

★桐の花は うす紫色です。
東京では GWころ 会津では 5月下旬ころに
咲きはじめます。★




桐の花 桐の花

★会津では 昔から 娘が生まれたら桐の木を植える
そうした習慣がありました。

桐の花の咲く頃 郷は 紫に染まります★





★桐は 今も生活の中に 
深く根ざしています。
会津地方では 今も桐を植えつづけています。★




















ゴマノハグサ科といわれますが ノウゼンカズラ科のほうが
  正しいとする説もあります。桐たんすの業者の中には 
  ”ゴマノハグサ科なので 本来は草””だから・・・”
  といった説明をする人もいるかと思われますが
  私からすると 桐はやはり木だと思います。
  実際に育っている状態 加工する状態からして
  やはり 木です。
 草だという人には たとえばと 他の例を挙げていただければ  と思います。
  林産の分類からすると 桐は林産特産物扱いですから
  杉や桧等と違い 椎茸等と同じ扱いになります。
  このあたりも 桐は木ではなくという根拠にされる事があります。
  しかし 桐が桧などと違い 椎茸と同じというのは
  ある意味では非常に言いえていて 桐は育ちが早く
  植えた人が丹精込めて育てる木、 自然に生える事もありますが
  基本的に植える木 育てる木 植えた人が自分で切る木です。
  そうした意味では 桧などの木に比べ 農産物に近く
  椎茸と同じ扱い というのもわかる気がします。

  ここでひとつのポイントは 桐は植える木 育てる木だということです。
  つまり 自然のものを破壊して 製品化しているわけではなく
  植えて 育てて さらに 製造している。
 自然を生かし 自然と一体となって 桐たんすが製造されています。

 そのうえ たんすは 非常に長く使用する事ができます。
  桐 桐たんすは 伝統的なものですが きわめて 自然の恵みを生かし
  自然との共存 エコ という考え方に合致しています。

 外国の桐の木となると 上記のような 植える木 育てる木という考え方が
 本当に当てはまるかどうかについては はなはだ疑問が残ります。
 北米においても 当初より自生していたものの輸入でありました。
 日本にはあまり見られない大径木があり 珍重されたのですが
 自生しているからこそ 存在するわけなので
 そうした大径木も 現在では余り見られなくなりました。
 国産桐材との考え方とは 
  ちょっと基本的な考え方として違いがあるように思います。★




桐の種類

  日本にある桐の種類として チョウセンキリ ニホンキリ ラクダキリ
                         ウスバキリ  タイワンキリ ココノエキリ
 等があげられる。いわゆるアオキリは 種が異なる。

原産国にも諸説があり 私(井上)には いずれとも判断はつかない。
下の行 ウスバキリ タイワンキリ ココノエキリについては
タイワンキリを 基として 移植 交配を重ねて成立したものいわれる。
いずれにしても 
この三種については 関東平野までしか生育しないといわれ
東北地方での桐とは種が異なる。
1950年代より 日本人により南米に桐の植林が行われたといわれるが
この種も ココノエキリ タイワンウスバキリであったといわれる。

現在 桐を使用として 国内で商品化されている物に使用されている材は
明確に桐であるものから
桐と称するにはいかがなものかというものまで含まれている。★



桐の栽培


桐は 透水性のある土壌を好み
根は 比較的浅いところにはばひろくはる。
注意すべきところとして 特に 根切りには注意しなければならない。
根は 切ってしまうと 成長を阻害するのみならず 他にも影響がでやすい。
東京等では 会津地方のように 娘が生まれたから植えるといっても
木の高さが 10mを超えるようになる、 葉が大きく 更に葉が落ちることを
考えると、 隣の家の敷地に葉が落ちる ひさしよりも高い位置なので
雨樋のつまりの原因になるなど 庭木としては 勧めにくい。
また 桐の木としての商品価値は まず まっすぐであることが
重要であり それ相応に手入れをしなければ 商品価値は向上しない。
落葉 広葉樹であるため 
枝打ちをしなければ 低い位置からも枝が広がり
材としての商品価値が低下してしまう。



桐の流通


桐の流通は 国産材と外国材とにより 大きく異なる。
相徳は 国産材の使用であるので 国産材に絞ると
桐は 他の樹木と異なり 桐の山といった形の植え方が少なく
また 個人による植栽であって 企業体化しているものは少ない。
ほぼ一本づつの相対取り引きを基本とする。
このため 統計的な数値となじみにくい面がある。

立ち木状態での 基本とする数値は 玉といわれ
目通し位置での 直径をもって 算出される。
流通基準は 玉である。
ばっさいされた桐の木は 次に 体積として評価される事となる。
ここでの基本数値は 石(こく)となる。
現在においては 立方メートル換算で行われる事も多くなっている。
製材された板の流通には 板厚と 板面積 坪を用いる。何分板で坪いくら
といった話になる。ここでの単位基準は 坪となる。

立ち木を伐採してから 実際にたんすなどに使用するまでには
自然乾燥を必要とするため 年月を要する。
また この乾燥は 丸太状態 板状態で必要であるため
すぐに使える状態の板を買い求めるのであれば 
値段には 乾燥のためのコストなどが加算されることとなる。

桐の流通は ある意味で 複雑で 個人企業的色彩が強いが
それだけに 家業としての 論理 倫理に支えられる部分も多く
昔からの伝統に支えられている。



桐の用途

今日 桐の用途は かなり多岐にわたり 単にたんすや 箱にとどまるものではない
桐の特長を生かし たんすや箱などの 中身を守るということに主眼を置いての活用。
肌触りや 体感温度を生かしての下駄などの活用。木目込み人形などへの活用。
両者を生かしての床材や壁材としての活用。同一性や 音響効果を生かしての琴などへの活用。
さらに 吸湿性や 保温性を生かす活用など 多岐にわたる。








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